イルムア年代記

魔力に満ちている大陸イルムア。その大陸にちょっと変わった都がありました。
その都の名前はダリッチ。この都の君主は代々犯罪者を野放しにしてきた為、この都にはスリから殺人までありとあらゆる犯罪者が生活していました。このシリーズはこのイルムア大陸を舞台にしたファンタジー小説です。

１ではダリッチで巨大なネズミが大発生しこのネズミを退治する為に君主であるモードセット大公は傭兵（ようへい）を雇う事にした。その傭兵とはグローン・ティースグリッド（バーバリアン）とゴードー・ゴールドアックス（ドワーフ）だった。彼らはダリッチのネズミを退治できるのか？というお話し。

２では都を追われたモードセット大公は現ダリッチの君主からダリッチに遊びに来ないか？という手紙を受け取る。ダリッチの君主は彼の従兄弟にあたる人物。気分を良くしてダリッチに行く事に決めた大公は、行く途中の宿屋で意味不明の手紙を受け取る。同じ宿には半吸血鬼のオビガードがいた。どうやら手紙は彼に宛てて書かれたものらしい。その一方で神官ラークが仲間たちと共に悪しき計画を進めていた。大公たち一行はその計画を知り、防ぐ事が出来るのか？というお話。

３では再びグローンとゴードーが登場。１で大活躍（？）したのにモードセット大公から何も貰う事が出来なかった二人はイルムア各地で大暴れしていた。その二人を始末したいと考えた大公は会議を行いある策略を計画する。その計画にみごとにハマる二人。この二人はどうなってしまうのか？というお話し。

今現在日本語訳で出ているのはこの３冊です。本来なら３冊で完結だったのですが、人気が高くシリーズ化して欲しいと言う要望があり、シリーズ化することになったようです。半年に一度のペースで出版していくようです。
このファンタジー。実は王道とはちょっと違う部分があるのです。それは・・・・勇者が一人もいないという事。そして出てくるのも悪者なら活躍するのも悪者ばかり。それが強い。でもドジでどこか抜けててそれがまた面白い。大道ファンタジーに飽きている人は是非読んで見てください。気に入る事間違いナシです。